西園 千江美: 2010年1月アーカイブ

 

昨年7月9日、小学校以来の念願がかなって北海道の礼文島に上陸しました。

 

花や緑、滝や海、鳥たちに囲まれ、大切な仲間と共に歩きました♪

ある場所では、「もののけたち」にも囲まれました。

その場所では、何だか、言葉を口に出したり、写真を撮ったり、といった

俗的なことは拒絶されていて、と言っても、恐ろしいとかいう感じではなく、

暖かく包まれているような何か不思議な感じでした。

 

そして、11日のお昼頃、足元も気にせずに話しながら歩けるような場所で、

足をひねり、右足関節脱臼骨折しました。

日本最北端の地で、日本最北端の診療所まで日本最北端の救急車に乗り…

翌朝のフェリー、タクシー、飛行機まで、多くの方々のお力を借りて

名古屋に戻り、そのまま緊急入院しました。

手術、退院後の自宅療養を経て、社内では車椅子利用で出勤。

その後、車の運転ができるようになったのは、年末になってからです。

 

そんな中、私にとって、大きな課題だった「両親との関係」が

大きく変化しました。

 

これまでの私には、多くの信じ込んできてしまっていることがあり、

どうしても陥りがちな罠がありました。

 

人様に迷惑をかけないように… 私なんていない方がいい。

 

私が生きていること、この世にそのままの姿でいることを

そのまま受け入れてくださった恩師との出会いを経て

私なりのペースでこれまで変容してきていることを実感していました。

が、昨年の夏以降は、急激な変化をしてきています。

 

人様の手を煩わせることとなってしまったこと、

予定変更を余儀なくしてしまったこと、

私の体調のせいで、なすべきことを誰かにお願いせざるを得なかったこと、

仕事はもちろんのこと、プレイベートの活動でも、講座や電話相談当番も

 

そんな私が今ここに存在する意味☆

この生活だからこそ、気づけたことをこれからに活かすこと☆

 

車椅子を使っている人の気持ちもわかっているつもりで、細かいことはまだまだ。

2ヶ月過ごしてみて、ちょっとしたことを、お願いするにも相手のあり方次第で

とっても大変なことだと思ったり、

ほんのちょっとの段差で私だけの力では通れなかったり。

知的障がいのある職場の仲間の観察力のすごさと、

お願いされる側になることをとっても喜ぶんだということに気づいたり。

自分にできそうなことを先回りされることの悔しさや

やれることは自分に任せて待ってくれていることの嬉しさ。

私に選択させてくれるような提示の仕方。

…  などなど。

 

そんな頭ではわかっていたはずのことを、一つひとつ体感しながら過ごしてきました。

 

自分の気持ちに丁寧に気づくこと

このことを通してしか、相手の気持ちに気づけるようにはなれない☆

 

あらためて、実感しています。

 

私にとっては、ケガという大きな転機。

あのまま、代休すら取得しないで仕事ばかりしていたのでは

決して体験できなかったことを体験し、今、こうして生きています。

 

のど元過ぎれば… にならないよう、バランスを大切に過ごします。

 

それが、多くの支えてくださっている方々へのご恩返しだと思います。

ありがとうございます。

 

 

 

西園 千江美

企業に勤めて20年目。

マスコミ対応広報、営業に従事した期間を除いては、人に関わる業務に従事。
社員教育や職場開発の仕事に活かすため、そして自分自身のために、継続して自己啓発に時間とお金を投資。
(TA、ゲシュタルトセラピー、人間関係トレーニング、キャリアカウンセリング、メンタルヘルス、プレイバックシアター、アサーティブネス 等)

ボランティア電話相談員や、NPOメンバーとしても活動している。
出会うすべての人が、もともと持っている可能性をそのまま実現できるように関わりたい!。

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